日本維新の会の足立先生と立憲民主党の辻本先生に感謝……?

《情けは人の為ならず》

ということわざには、

《巡りめぐっておのがためなり》

という言葉が後に続いています。

つまり、人に情けをかけると、それが巡りめぐって自分が困っているときに誰かに助けられる、という意味の言葉ですが、この〈情け〉を、〈非難〉に置き替えてることもできるのではないかと思います。

 

たとえば、日本維新の会衆議院議員足立某先生は、立憲民主党衆議院議員辻本某先生に疑惑をいくつかの疑惑を投げつけていますが、実は辻本某先生も、かつて衆議院議員だった鈴木某先生を、

疑惑の総合商社

と称して追及しておられました。

その辻本某先生が今度は疑惑を向けられているわけですから、今どきの言葉で言えば、ブーメランとなって非難が還ってきた、と言えるように思います。

 

ということは、日本維新の会の足立某先生にも、やがて疑惑のブーメランが還ってくるばかりか、それに先立って他の議員先生を、

「犯罪者」

と断じておられましたから、これも犯罪者のブーメランになって還ってくるのではないかと密かに思っておりますが、さて、どうなりますことやら……

 

ここから想起いたしましたには、

《巡る因果は糸車》

《天に唾する》

なんて絶滅危惧語でございまして、よくぞこれらにスポットライトを当ててくださったと、アタクシ、喜ぶと同時に、両先生には感謝するばかりでございます。

 

え?

(こんな嫌みな言い方も、アンタに還ってくるんやろ……)

紅白歌合戦と直木賞の御威光

年末恒例、NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。

 

大昔、まだ社会人になる前には、出場歌手と歌はだいたい知っていて、社会人になってからは、紅白歌合戦でその年のヒット曲を認知するようになっていましたが、昨今は、認知するどころか、まったく知らない歌手、特にアルファベットを名前にしている歌手やグループなどは、認知すらできなくなっておりますのは、アタクシだけでございましょうや……

 

また、ちょいと気になっておりますのが、最多出場の五木ひろしさんと石川さゆりさんで、何年か後には、お二人とも、

「紅白卒業」

か、

「出場辞退」

のいずれかを宣言される仕儀となるのではないかと思いますが、さて、どうでしょうか……

 

かつて国民的番組と言われた紅白歌合戦も、視聴率が下がり、先日の〈そこまで言って委員会NP〉では、こんなもの要らないアンケートのリストに載せられていましたが、多くの歌手が目指しているのは、やはり紅白歌合戦で、芥川賞直木賞同様、その御威光が消えることはないようです。

 

アタクシも、なんじゃかじゃと言いながら、いまだに直木賞を狙っておりますから……

ええと、一応、ここで笑っていただいて、オチということになっておりますので、そこんところ、よろしくお願いいたします……

大相撲にカサブランカダンディを……

大相撲の横綱日馬富士関が、貴乃岩席に暴行したという事件で、暴行の引き金になったのが、

「もう、あなたたちの時代ではない」

という貴乃岩の言葉だったという報道があります。

 

真偽のほどはわかりませんが、ドラマなんかでありそうな、

「あんたの時代は終わった」

てな感じの台詞かと思いますが、先達先輩の前でこれを口することがどういうことかということを考えずに口走るなんて場面は、実際にはないように思います。

 

沢田研二さんが歌ってヒットした『カサブランカダンディ』(作詞・阿久悠先生 作曲・大野克夫先生 ポリドール)のサビのところに、

「あんたの時代はよかった」

という歌詞がありますが、これを

「あんたの時代は終わった」

に変えて使ってみると、ことを荒立てないで済むのではないかと、ふと思いました。

 

たとえば、

「わしらが若かったときは、こうだったんじゃ〜」

「ほんとうに、あなたの時代はよかったんですね」

 

でも、

「おまえら、もっとしっかりんかい。精進が足りんぞ」

と説教されているときに、

「あんたの時代はよかったんやな」

 

こんなことを書いてしまうアタシクの時代は、もう終ったんでしょうか……

 

なんてオチまで考えた話を、例によって例の友人に語りましたところ、

「最初から、キミの時代なんてなかったよね」

空気と風を読め!

空気が読めない輩を称するKYという言葉が耳に触れるようになって久しく、この言葉はあたかも日本の市民権を得たようにも思えます。

 

でも、日本には昔からその場の空気に逆らえない風潮が存在するようで、たとえば、戦艦大和の出撃は、専門家は皆無謀だとわかっていたようですが、その場の空気に流された結果、大和は海に沈んだようです。

 

空気とともにもう一つ、風を読むことも重要であるはずですが、たとえば、希望の党の凋落は、世間の風が一瞬にして逆風に変わったためではありますが、都知事選の風に乗ろうとしてしくじった人々は、風を読み損なった方々と言っていいかと思います。

 

空気と風は密接に関連しています。

空気だけ読むことがうまくても風を読むことができなければ、秋の空気に枝を離れた木の葉のようにどこに飛ばされるかわからないことになるでしょう。

いくら風が読めても空気が読めなければ、その風に乗り損なうかもしれません。

 

そう考えると、空気も読まずに風も読まないという、泰然自若とした態度でいるほうが案外いいように思います。

 

これを例によって例の友人に話しましたところ、

「空気も風も読めないKKYのキミの場合、冷えた空気に北風吹いて、体も心も懐は、すっかり凍りついてしまっているよね……」

こんなアタシを、どうか裁かないでください……

《人を裁いてはならない》

 

聖書に記されている言葉です。

あとに、自分が裁かれないために……、という言葉も続いていますが、こうしてわざわざ聖書に記されているということは、〈人間はどれほど人を裁くことが好きな動物であるか〉という証左でもあるかと思います。

 

昨夜のNHKの『クローズアップ現代+』では、ネットリンチをテーマにしていました。

キーワードとして《歪んだ正義感》を挙げていましたが、悪いことをしでかした奴らや気に入らない者どもを裁いて鉄槌を下してもいい、たとえそれが不確かな情報、間違った情報であってもいい…… しかも、匿名で…… という身勝手な輩に、正義感などありません。

ただ、

「自分は裁かれることなく、人を裁きたい」

そうした願望の表れでしかないように思います。

 

とはいえ、この聖書の教えを承知している日本人はそれほど多くはないと思います。

ですから日本人は、勧善懲悪の時代劇に登場する大岡越前さんとか遠山の金さんとか仕事人なんかに代わりに裁いてもらってきたのではないかとも思いますし、だから時代劇を復興せよ、なんて安直なオチをつけようなんて気はさらさらありません。

 

批判されることを承知でもっと突っ込んで言うなら、人間から他者を裁きたいという心根が完全になくなることはないように思います。

アタクシも、以前からこの言葉を存じてはおりますが、裁くというところまでいかないにいたしましても、拙ブログなどをお読みの皆様にはもうおわかりかと思いますが、ついつい他者を批評してしおりますから……

 

さらに聖書の言葉、マタイによる福音書を読んでおりますと、

《真珠を豚に投げてはいけない》

とあるのを発見いたしまして、

「ああ、〈ブタに真珠〉という言葉は、日本独自の言葉ではなく、聖書から引用されたものなんだな……」

と思ったしだいで、さて、オチをどうしようかと思い悩んだあげくに、こんなオチしか考えつかなかったアタクシを、皆様、どうか裁かないでくだ……

 

ズキューン!

ぶっちゃけた若狭勝氏の話

先の衆議院選挙で落選した若狭勝氏が、テレビ番組で国会議員のなんじゃやかんじゃをぶっちゃけて話題になっているようです。

ということは、もう政治家にはならないことを宣言したのと同じかと思いますが、若狭氏はもともと弁護士ですから、落選したからといって仕事がなくなるわけではないようです。

ただ、政治家でなくなっても弁護士を職業とするなら、守秘義務に関する認識はどうなっているのか、ちょいと気になります。

国会議員でテレビでぶっちゃけた話をして話題になれば、それで弁護の依頼が増えるかというと、そうではないようにも思いますが、果たしてタレント弁護士なんてところを狙っていらっしゃるのでしょうか……

 

自民党の方針に逆らってまで小池百合子氏を応援した若狭氏は、それなりかっこよかったと思っておりますから、ここは目先の人気取りに走ることなく、黙して語らぬ弁護士として再出発をした方が、男を上げるように思いますが、どうでしょうか……

 

つい先頃、乗車したタクシーで暴れた弁護士がニュースになったようですが、さほど大した懲罰は受けずに弁護士を続けれるそうですから、元国会議員としての守秘義務なんか、そんなに考慮しなくてもいいのかもしれません。

 

これから若狭氏がどういう人生を歩んでゆくのか、ちょっぴり気になりながら、ひょっとしたら数年後に、『あの人は今……』なんて番組で取り上げられるかもしれないなんて想像なんかいたしますと……

 

え?

(そういうオマエの今はどうやねん!)

ええと…… チ〜ン!

伝楽亭〈東西目出多古典落語特選会〉レポート

昨日、伝楽亭にて、《梅丹亭小なん師の還暦祝い『東西目出多古典落語特選会』》が開催されました。

伝楽亭主人田舎家かかし師のプロデュースで、天満家豊蝶師による〈つる〉、東家三ん生師による〈松竹梅〉、満福亭ゆ乃月嬢による〈御神酒徳利〉、かかし師〈延陽伯〉、小なん師〈火炎太鼓〉と、アマチュア落語家の中でも腕のいい噺家による、おめでたい落語が聴ける、しかも人望厚い小なん師の還暦祝いとあって、40人の満席という盛況で、コーヒーは小なん師の振る舞いで1杯無料、中入りには抽選会もあって、おまけに11月11日はポッキーの日でありましたから、おまけにポッキーまでいただいき、実に慶ばしい落語会でありました。

 

一方で、8日の水曜日には、今年、身内を亡くされた方が集まって《喪中欠礼落語会》が開かれたそうですが、これには10人ほどの方がご来場されたとか、こちらにも出演されたゆ乃月嬢がおっしゃっていました。

女性演者はたいがい喪服で、これはこれでまたそういう雰囲気だったそうです。

 

元々、笑いの世界、シャレの世界は何でもありというところがありますが、いろんな方の企画が出て来るところが、伝楽亭のええとろこやないかと思います。

 

おかげで、かく言うアタクシも、三題噺がでけるような次第ですございまして、かかし師には、ぜひとも長寿で伝楽亭の席亭であってもらいたいと思います。

 

でも、八景師がどうやら三題噺には飽いてこられたようで、伝楽亭の三題噺の会は、よりのもよって12月24日、クリスマスイヴを最後に、一度、終了ということになりました。

ちーん……