闇営業問題

吉本子業のお笑い芸人が、反社会的勢力のパーティーに会社を通さず芸人を出席させる〈闇営業〉をした問題で、芸人が出演した番組を取りやめることを明らかにしたそうです。

 

反社会的勢力のパーティーに出席したことで放送を取りやめにしたのだと思いますが、これに、

〈闇営業〉

がくっついて、これがいけないように受けとられるのは、いかがなものかと思います。

そもそも、

〈闇営業〉

という言い方が、適当ではないように思います。

 

おそらく、専属契約で、会社(事務所)を通さないで芸能活動をすることは禁じられているかと思いますが、芸人は、専属契約をしているとはいえ、正社員ではありません。

だから、売れない時代には収入が少なく、アルバイトをしていた、なんて話はよく聞きます。

 

所属事務所を通さずに落語家さんが落語会にお出でになることも多々あるようですし、また、落語家さん同士で仕事を融通し合っているようですから、業界用語とはいえ、こうした活動を〈闇営業〉なんて言うてしまいますと、多くの芸人が闇の芸人になってしまいようにも思いますが、どないなもんでっしゃろ……

 

まあ、吉本興業の芸人さんの中には、

「吉本興行はブラック企業です」

なんてネタにされている方もいらっしゃるようですから、

ブラック企業で闇営業をしてもええやないかい……」

てなこともありではないかと……

 

ぼか! どす! ごん!

すべてではない?

NHKの放送総局長の定例記者会見で、木田幸紀放送総局長は、18週続けて視聴率が一桁台の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺』について、

「今まで見たこともない大河ドラマのつくりをしているので、たくさんの人がついてきてくれたら、それはありがたいが、視聴率がすべてではない」

と述べられたそうです。

 

民放のトップが、

「視聴率がすべてではない」

なんて発言をしたら、どないなことになるんでしょう……

 

〈〜がすべてではない〉

という言葉は、たとえば、

「金がすべてではない」

「利益がすべてではない」

「勝つことがすべてではない」

「数字がすべてではない」

「才能がすべてではない」

などと使われておりますが、大概は、そういう結果が出なかったときの言い訳のように聞こえるのは、アタクシだけでございしょうか……

 

「キミへの愛がボクのすべてだ」

てなことを臆面もなく言うておりましても、振られちゃったら、

「愛だけがすべてではない」

と、うそぶいて、アタクシは生きてまいりましたぁ〜!

東京美術館の不快な対応

スポニチに、東京都美術館で、漫画家の峰なゆかさんが、

車いすの男性に殴られた」

と美術館の人に伝えると、

「常連のお客様で頻繁にトラブルを起こす方なんですけど、こちらでできることは口頭注意ぐらいです」

と言われたことを自身のツイッターに記したところ、騒ぎになって美術館がコメントを出したてな記事が載っていました。

 

「お客様にご不快な思いをさせてしまいました。多くの方からお問い合わせをいただくなど御心配をおかけしており、お客様にお詫びするなど誠実に対応させていただいております」

途中省略しましたが、たぶん、東京美術館では誰かが殴られる被害はなくならないように思います。

 

相手が車いすに乗っていようが乗ってなかろうが、関係ないということを、最初に断わっておきます。

最近では、いくら常連でも頻繁にトラブルを起こす客を出入り禁止にしているところは少なくありません。

たとえ公的施設であっても、他の鑑賞客に迷惑を及ぼしているなら、出入り禁止にすべきではないかと思います。

「税金、払うてんねんぞ!」

なんてことは、警察官に捕まって、

「誰が給料払うてると思うてんねや!」

と大同小異かと思います。

 

ましてや、殴られたのがほんとうなら、暴行の容疑ですぐに警察に通報すべきでしょう。

 

また、頻繁にトラブルを起こす常連なら、これまでもこうした事案が発生していたのではないかと思います。

もし、著名人が被害にあっていなければ、騒ぎになることなく、美術館はこれまで通り、事なかれ主義を貫いていたのではないかと思います。

 

でなければ、

「お客様に〝ご不快な思い〟をさせてしまいました。多くの方からお問い合わせをいただくなど〝御心配をおかけして〟おり、お客様に〝お詫びするなど〟〝誠実に対応さ〟せていただいております」

てな当たり障りのない不誠実な文言で沈静化を図ろうなんて考えないのではないかと思います。

 

アタクシもちょいちょい美術館に足を運ぶ人間でございます。

書いているうちに、ほんまに腹が立ってきまました!

拳銃強奪犯になるかもしれない人工知能……?

大阪府吹田市の交番で警察官が襲われて拳銃が強奪した事件の犯人が逮捕されました。

ほぼ一日で逮捕に至ることができたのは、防犯カメラの映像で犯人の顔が知られたことで情報が集まったからかと思います。

ただ、逮捕された容疑者は、

「私のやったことではありません。私が思うのは、病気がひどくなったということです」

と容疑を否認しているそうです。

 

いかに防犯カメラが発達したとは言え、事件が発生したおりの情報から、計画的な犯行でとっくに大阪から姿を消しているものとアタクシは思っておりましたけれども、血のついた服のまま買い物したり山中のベンチに寝転がっていたりしたそうですから、拳銃を奪うまでが計画的でも、奪った後のことに関する計画はなかったようにも見えます。

 

日経新聞(電子版)に、人工知能(AI)をさらに脳に近づける研究が進んでいると報じられているのを見て、人間の脳に近づけるということは、こんな事件を起こすかもしれない、解明不明な人工知能が生まれるかもしれない、ということなのでしょうか……

 

ぼか! どす! ごん!

 

刺されて重態となっている古瀬巡査の、一日も早い回復を願っております。

急ぐ人のためにエスカレーターの片方を空ける習慣は変えられるのか?

エスカレーターを誰もが安心して遣うことができるように、一列に二人ずつ立ち止まって利用するように呼びかけるキャンペーンを、仙台市が始めたそうで、仙台駅のエスカレーターの前で、係員が呼びかけのプラカードを持って立ったそうです。

 

関西のデパートにも、

エスカレーター上を歩かないでください』

という表示が見られるようになりました。

まあ、そんなに急いでデパートを訪れる方は少ないでしょうし、エレベーターも使えますから、それも可能でしょうけれど、駅のエスカレーターとなると、どうでしょう……

急ぐ人のためにエスカレーターの片方を空ける習慣がないところもあるようで、そんなところは問題ないと思いますが、習慣化してそれがマナーだと思っている方の意識と習慣を、東京オリンピックまでという短期間で変えるのは、かなり難しいように思います。

 

単純に呼びかけるだけのキャンペーンではなく、もっと違った視点からアプローチする必要があるように思いますが、さて、具体的にどうしたらいいのかと問われると、

「それをあんたに相談に来たんや……」

やっぱり落語で逃げるんか!

『令和元年 噺の寺子屋』レポート

本日、『令和元年 噺の寺子屋』が伝楽亭で開かれました。

〈梅雨時にネタの虫干し勉強会〉というサブタイトルで、主催のゆ乃月嬢をはじめ、つね吉嬢、讃吉師、かかし師と、ここ数年高座にかけてない噺を披露してくださいました。

よく知っている噺なのに、つね吉嬢の『つる』には笑いました。

讃吉師の『写真の仇討ち』は、アタクシ、始めて拝見いたしまして、おもしろうございました。

かかし師は夏場の定番『皿屋敷』を演じられ、ゆ乃月嬢の『七段目』にも楽しませてもらいました。

 

今回、伝楽亭初高座のつづら嬢だけが、自作落語『朝顔』を演じられましたが、平成生まれの彼女がこんな噺を見せてくれるのか、という衝撃が、お客はもちろん、演者にも走りました。

 

聞けば、自作の落語が十本ほどあるそうで、若いだけに斬新な切り口の落語を創作し、若いけれど独特の味があって、これからが楽しみな人です。

ちなみに、今月29日の『穴埋め落語会』にも出演されるそうですから、よろしければ、皆様お出でください。

勇気ある行動!

アメリワシントン州リッチランドは、原子爆弾で使用されたプルとニュームを作った町で、その歴史が住民の多くの誇りになっていて、キノコ雲がロゴマークなどに使われているそうです。その町の高校へ交換留学で通う福岡県の女子高校生が、原爆を落とされた日本人の立場を、高校に向けて制作される動画に出演して話したところ、〈勇気ある行動〉として大きな反響があったそうです。

彼女自身も、動画がどう受け止められるか不安だったようですが、

「この動画がなければ、日本側の意見は一生知ることができなかった、と言われ、本当にやってよかった」

とお話しになったそうです。

 

もし、立場が反対だったらどうでしょうか?

誇りを傷つけられたと相手を批難する人が少なくないかもしれません。

 

だからアメリカは自由の国で日本はだめだ、なんて短絡的な結論をしたり顔で述べるほど野暮なことはないと思いますけれど、違う立場の考えを受け入れる土壌の差は少なくないとアタクシは思っていますが、どうでしょうか……

アタクシは違った意見も受け入れられる人間だと思っております、といのは、人と違うことばかり言っては否定、場合によっては批難されてばかりでございまして……

 

なんてことを例によって例の友人に語りましたら、

「キミの場合、アメリカ人でも受け入れられないことばっかり言うからね……」