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再び《桜奉行》〜川路聖謨の人心掌握術〜

出久根達郎先生の《桜奉行》を拝読しておりますと、ビジネスでも有効な心得や術が随所にちりばめられています。

 

封建時代のことですから、庶民はもちろん、元からそこで仕事をしている人々も、お奉行様の下知に素直に従うのかと言うと、さにあらず、その人となりを見て、己の保身、既得権益の保持に走ります。

 

奉行として奈良に赴任する前にも、幕府の要職にあり、あるいは遠国奉行として佐渡の管理も経験してこられた方ですから、人心掌握術を心得ておられます。

 

まず、様子を見ながら、それぞれの人柄を見極め、見方にするべき人物を選び、周囲の妬みを買わぬように手柄をあげさせてとりたて、しかるのちに行政の改革に乗り出す、という、現代と変わらぬ手法で、慎重にコトをすすめておられます。

 

剣豪の派手な立ち回りもなく、切なくなるような色恋の話もない小説ですが、川路聖謨という人物をしっかり書き込んだ、一つのビジネス書として読むこともできるかと思います。

 

もちろん、片肌脱いで、

「おうおうおう、この桜吹雪が目に……」

 

え?

(前もそのオチやったやないか!)

 

ただ、まあ、庶民と触れ合うことを忘れなかった、という点では、金さんと同じだったようです。

 

アタクシも、庶民と触れ合うことを忘れずに……

え?

(オマエは何様のつもりじゃ!)

というところで、本日のオチにしたいと……

ゴンッ!