政治家でも実業家でもスポーツ選手でも、引退を表明する際、
《後進に道を譲る》
という決まり文句を使う場合があります。
残念ながら、何らかの理由で辞めざるをえなくなった人は、
《志半ばにして……》
という言葉を口にすることになります。
《志半ばにして……》
というところだったのかもしれませんが、もしそうだとしたら、どんな志があったのでしょうか……
日本相撲協会の危機管理委員会の報告書には、貴ノ岩関の聴取内容が記載されており、発端となったスマートフォンの操作について、自分への説教が終ったあと、白鳳関と日馬富士関が別の話をしているときで、暴行を受ける理由もなく、誰も止めてくれなかった、という主旨の、日馬富士関のこれまでの話とは食い違う話があったそうです。
止められなかった白鳳関と鶴竜関にも処分が下されましたが、止めなかったのではないか、とも勘ぐってしまいますと、モンゴル出身の三横綱は、いずれ、
《後進に道を譲る》
なんて気はさらさらないのではないかとも思います。
《後進に道を譲る》
《志半ばにして》
という言葉は、果たし外国でも使われているか否かはわかりませんが、実は日本の文化を背景にした固有の言葉ではないのかと、今回の大相撲の一件で思ってしまいました。
え?
(日本人でも知らん奴はぎょうさんおるんやないか……)
すいません。
アタクシも、
《後進に道を譲る》
てなことは考えておりませんでした……
え?
(キミの場合、譲るような道なんてないやろ!)