敗者の弁

フィギュアスケート羽生結弦選手が、ショートプログラムで世界最高得点を叩き出しながらフリーで揮わず、二位になってしまいました。

この結果について、羽生選手は、口惜しいと述べた上で、

「口惜しさは、ボクの中では収穫でしかありません」

という主旨の言葉を口にされました。

 

大相撲秋場所千秋楽で、横綱日馬富士関に、本割り、優勝決定戦ともに敗れて優勝を逃した大関豪栄道せきは、横綱が上だったと述べて、

「いつかこれがあったからよかったと言える相撲人生にしたい」

と語ったそうです。

 

昨日の敗戦で3年連続4位以下が決定し、クライマックスシリーズ進出を逃したオリックスバッファローズの福良監督は、

「仕方がない。こrだけ負けていたら」

とため息をついたそうです。

 

世の中、とかく勝者の言葉に注目が集まるものですが、敗者の弁から見えてくるものもあるかと思います。

たとえば、

「羽生選手、豪栄道関、福良監督の中で、次に勝者としての言葉を口にできる可能性が高いのは誰でしょうか?」

 

先日、アタクシも、

「なんでもっと早うに来まへんでしたんや。かなり痛かったんとちゃいまっか」

という、歯医者の言葉を聞きました……