新年の言葉・《心に寄り添う》

あけましておめでとうございます。

 

「今年こそ、宝くじを当てて億万長者になるぞ!」

「今年こそ、彼女を作るぞ!」

「今年こそ……」

などと、年中行事のように言うておりますが、年頭に豊富や希望願望を表明、もしくは密かに秘めて一年に臨もうという方は、おおぜいいらっしゃるかと思います。

 

今朝のNHKのニュースによりますと、退位される天皇陛下は、慰霊と復興のために各地を回り、

「人々の心に寄り添う」

ことを、改めてなさるそうです。

 

初詣で祈願する言葉には、

〈家内安全〉〈商売繁盛〉〈合格祈願〉に〈恋愛成就〉、さらには〈世界平和〉などがありますが、不特定多数ではなく、誰かの

《心に寄り添う》

という思いを年頭に掲げる方は、それほどいらっしゃらないのではないかと思います。

 

むしろ、

「あたしの心に寄り添って……」

てな方の方が、圧倒的に多いように思います。

 

新年会なんぞで、

「今年は、お客様視線で〜」

てな挨拶をするよりは、天皇陛下のこの言葉を紹介して、

「陛下のお心のように、今年はお客様の心に寄り添って〜」

なんて挨拶をすると、一味違う挨拶になるかもしれません。

 

アタクシも、

「キミの心に寄り添って……」

なんて口説いて今年こそ彼女を作ってみようかと、新年早々例によって例の友人に語りましたところ、

「キミの場合、『寄り添わないでよストーカー!』って言われるのがオチだとわかっているやろ……」

 

本年も、よろしくお願いいたします。