これでいいのか? あいも変わらぬ新成人の抱負報道

今年の成人式には、晴れ着の着付けレンタル会社の詐欺的倒産契約不履行事件が勃発して、そちらに注目も集まりましたが、もし、メデイアが偏らない報道を心がけているなら、成人の日に、晴れ着を着て成人式に参加した新成人の優等生的なコメントばかりを毎度判で押したように並べるのは、いかがなものかと思います。

 

たとえば、抜けられない仕事に携わっていて成人式に出られない新成人のコメントであるとか、たとえば、自治体、お上が仕組んだ成人式にはあえて出ないという反骨の若者のコメントであるとか、たとえば、年々少数派となってはいますが成人式で暴れては警備員や警官に取り押さえられた族のコメントであるとか、家族の事情で出られないような人たちであるとか、多数派の晴れがましい新成人とは異なる立場にある人たちのコメントを特集した報道の方が、日本の未来が透けて見えて面白いのではないかと密かに考えておりますのは、きっと、アタクシだけなんでしょうね……