毎日新聞に足掛け16年掲載された『毎日かあさん』の作者、西原理恵子さんの『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(角川書店)を、導かれるように買ってしまいました……
しばらく御無沙汰していた書店にどうしても行きたくなって、入ってすぐに目について手に取って、台所で家事をしているときに、息子と娘が、
「母さん、母さん」
と甘えるコマーシャルを見て、
「いいなあ……」
と思っていた場面も記されていて…… てなほのぼのとしたところではなく、
《道は一つだけじゃない。けもの道だって、道》
《生きていくためには多少の外道もアリの人生》
《何か本気でやりたいなら横入り上等》
なんてところに目が留ってしまったのがまさに運命の出会い頭と言うのが妥当かどうかはわかりませんが、とにかく財布と相談することなく、買ってしまいました……
若い女性に向けた書籍ではありますが、実際、アタクシも勇気づけられました。
《ダイヤモンドをくれる男より、一緒にリヤカーひいてくれる男がいい》
《しょぼい一日を、ふたりで笑い話にできるなら怖いもんなし》
てなくだりには、
「わしにもチャンスがあるということや!」
と、思わず膝を打ちましたが、これを傍で見ておりました例の友人が、
「キミの場合、ダイヤモンドも買えないけれど、リヤカーをひく力もないし、しょぼい一日だけじゃなく、毎日笑い話にしないとやっていけないよね」
『毎日かあさん』
は、〝卒母〟となったようですが、アタクシの、
『毎日おばかさん』
に、終わりはないようです……
デンデン