ちょうど、一ヶ月後、j11月13日(日)午後2時より、六回目を迎えます、
『三題噺の会』
を、例によって伝楽亭にて開催いたします。
お馴染みの、近江家八景師、隣乃玄関師、田舎家かかし師と不肖弁闘、そしてシンキングタイムには、まだ本人に承諾をとっていないそうですが、今回も梅丹亭小なん師が高座に上がると、かかし師がチラシに載せております。
よろしければ、お越しください。
(デンデン)
いや、まだ終ったらあきまへん。
8月に開催されました『素人落語祭り』でも、アタクシ、一人で三題噺をいたしましたが、そのときにも、
「どうしたらできるんですか?」
と見ていた方から尋ねられました。
「まあ、一人でブレーンストーミングをやってるようなもんです」
「いやあ、私にはできません」
「そうおっしゃるあなたは、一席、落語ができるでしょ。10分でも20分でも、落語を覚えて一席務めるなんて芸当、アタシにはでけまへん。かりにでけたといたしましても、まあ、下手なもんです」
アタシは、いたって物覚えの悪い人間で、それも含めて恥ずかしい失敗もよくやらかしています。
ほとんど喜六と同等やと自認しております。
となりましたら、覚えなくてもよくて、失敗してもええやないか、という道を探すしかありません。
即興で話す三題噺は、誰もその内容を知りませんから、
「あそこ飛ばしたな」
てなことを言われることもありませんし、途中で失敗しても、堂々としていれば、お客様にもわかりません。
『素人落語祭り』では、いただいたお題の一つを言うべきところを飛ばして、
「すみません。飛ばしてしまいました」
と、堂々とそこに戻って噺を続けましたが、高座を下りてから、
「あそこ、わざと間違うたんでしょ」
と、言われて
「いや、ほんまに…… あ…… そ、そうです。わざとですよ。よくわかりましたね」
なんて答えることができるぐらい、三題噺はアタシには肌の合うもんやと思うています。
iPS細胞でノーベル賞をお取りになった山中教授が、医師ではなく研究者を志した理由にも、医師としての適正をご自分でお考えになったというような事情があった、というお話も耳にしております。
ですから、アタシも三題噺でノーベル賞……
(え? 山中教授と一緒にすな!)
今日も、お読み下さる皆さんのお声のようなものをオチにしてしまいましたが、こうしてオチを考えるのも、三題噺の練習でございます。
デンデン