エール大学の研究から〜脳だけで生きる可能性〜

死んだブタの脳に血液に代わる溶液を送り込んで、脳細胞レベルの活動の一部を確認した、とアメリカのエール大学の研究チームが、イギリスの科学誌ネイチャーの電子版に昨日、発表したという報道がありました。

この実験では意識や知覚を示す脳波は見られず、死んだ脳に変わりはなかったそうですが、将来的には脳死や心停止した後でも、一定程度の脳の蘇生ができる可能性があるようです。

ただ、これにはその溶液を送り込む装置が必要で、技術が発達して脳が装置内で生き続ける事態を避けるために、倫理面からの検討を重ねて実験の基準を飼う立しておく必要もあるそうです。

 

以前、アタクシ、装置の中で脳だけが生きているという設定の『天啓博士』という作品を書きまして、それが小説現代講談社)のショートショート・コンテストに入選したことがございます。

ということは、アタクシは倫理面から糾弾されるということになるのでしょうか……

 

そんなことを例によって例の友人に語りましたら、

「キミの場合、キミの存在自体が倫理的に許されるかどうかという検討が、その前に必要だよね」