金子みすずさんの『ふしぎ』

金子みすずさんの詩、『ふしぎ』です。

 

わたしはふしぎでたまらない、

黒い雲からふる雨が、

銀に光っているこtが。

 

わたしはふしぎでたまらない、

青いくわの葉をたべている、

かいこが白くなることが。

 

わたしはふしぎでたまらない、

だれもいじらぬ夕顔が、

ひとりでぱらりと開くのが。

 

わたしはふしぎでたまらない、

たれにきいてもわらってて、

あたりまえだ、ということが。

 

金子みすずさんの詩の魅力は、

「科学的に解明されたことはもはや不思議ではない、当たり前のことを当たり前と感じないのはおかしい……」

と思い込んむようになった大多数の人が〝ふしぎ〟という言葉を忘れてしまっていることを思い出させてくれるところでしょうか……

 

わたしはふしぎでたまりません。

あんな薄っぺらなかまぼこ板みたいな器機からいろんな情報が発信できたり受信できたりすることが。

わたしはふしぎでたまりません。 

みんなはパソコンを自在に扱えるのに、どうしてもわたしだけ仕えないことが。

わたしはふしぎでたまり……

 

え?

(ふしぎでもなんでもない!)