高校時代、何人かの友人と将来について話が及んだことがありました。
「特に考えていない」
というのがほとんどの中で、
「家に返って嫁さんの作ったみそ汁を吸うこと」
などという、具体的なものもありましたが、いつの時代でも、大多数の若者は、それほど明確な夢など持たずに日々を過ごしていたのではないかと思います。
大志を抱いて人生を歩んでいこうとするのは、ほんの一握りの若者で、だから、クラーク博士は、
「少年よ大志を抱け!」
とおっしゃったのではないかと思います。
ですから、若いときに明確な夢など持たずに生きてきた人たちが、小中学校の少年少女、あるいは高校生や大学生に、流行に乗せられるように、
「夢を持て!」
夢を持たないと、いい人生はおくれないぞ、といったニュアンスを滲ませるのは、実に無責任な行為だと思います。
では、夢を持つなということが言いたいかというとそんなことはなく、夢を持ったら持ったで大変だけど……などと中途半端なことを言うておりますこのブログも、無責任と言えば無責任でございまして……