落語の会話でも使うてます常套句を、日常会話としても使いますと、こないなります。
たちえば、
「傷? ああ、わかった、皆まで言いな。一を聞いて十を知る。わたいら、心得ております。夜中になったら首が伸びる……」
とは、落語の常套句ですが、これかそのまま日常会話に使えます。
「さっきもその話、聞きました」
てなときに、
「皆まで言いな。一を聞いて十を知る。わたいら、ちゃあんとわかってまんがな」
と返しますと、丸い卵を四角に切るような物言いをすることもないかと思います。
たとえば、
「家賃を払おうにも、無い袖は振れまへん」
とは、落語の常套句ですが、これも日常会話で使えます。
「この財政逼迫のおり、寄附をしたいのは山々やけど、無い袖は振れまへん」
「そしたら、無い知恵を絞らんかい」
たとえば、
「旦さんの爪の垢でも煎じて飲みなはれ」
とは、落語の常套句かどうかわかりませんが、この言葉を言われたら、
「ほたら、煎じるときには、臍で湯、沸かしまひょか」
と返して、
「あほか、臍で沸かすのは茶ぁや」
「ぴっぴー!」
「犬も歩けば棒に当たるというやろ」
「わたい、そこででぼちん(額)を打ちました」
とは、落語の会話ですが、これを職場で、先日、やっちゃいました……
「ぴっぴー!」