奈良の鹿と鉄道会社の共通手法

駅員に対する暴力沙汰が、全国で問題になっています。

以前から、発生件数に関する報道もありましたが、駅構内や列車内で注意を促すポスターも、昨年12月から見かられるようになりました。

 

『ビールをかける。ネクタイをつかむ。頭突きをする。これらはすべて暴力です』

 

単に、暴力は止めください、という呼びかけではなく、実際のケースを挙げて啓発する手法は、他にも見られます。

 

奈良公園では、国の天然記念物に指定されている鹿と観光客とのトラブルを回避するための看板をたてています。

 

『CAUTION(注意)。噛む。たたく。突進。突く。』

 

手法だけではなく、駅員に対する暴力は止めてくださいという主旨の啓発ポスターと、鹿に対する注意喚起を主旨とする看板は、その内容においても似ています。

奈良公園の看板にはイラストもあって、その中の、

『突く』

が、角でまさに頭突きをするというものです。

『噛む』『たたく』

なんてのも、駅員に対する暴力防止ポスターに加えてもおかしくはないように思います。

 

ということは、人間も動物であることに変わりはないというであり、人間だけが他の生物より優れているという発想は捨てて、すべての生き物は地球上で平等に生かされている存在……

 

え?

(話の方向が、なんや間違うてるで!)