政治家の、失言をしないための具体的失言例

各省庁、担当大臣が発表されますと、新しい大臣のそれぞれの様子が報道されます。

昨今は、大臣になって報道陣の前でバンザイをして喜びを表現する方よりも、むしろ責任の重さに気を引き締めている、といった感じで報道陣のカメラに収まる方が多いなと思っておりましたが、今回、ずいぶんはしゃいでいらっしゃる方がいらっしゃるな、と思いながら眺めておりましたのが、70歳以上で初入閣された方でした。

「この人、大丈夫かいな……」

と思っておりましたら、江崎鉄磨沖縄・北方担当大臣が、迂闊なことを言わないように役所の作った書類を棒読みした、てな発言をしたということで、やり玉に上がっております。

 

改造内閣で初入閣された70歳以上の閣僚は、江崎沖縄・北方担当大臣と、中川環境大臣のお二人で、はしゃいでいたように見えたのがどちらだったかよく覚えておりませんが、国会議員としての夢が大臣の椅子に座ることだという昔(今もかな……)の発想が染み付いている方には、ご辞退願いたいように思います。

 

また、失言をしないように気をつけていると言うための失言をするなんて、そもそも言葉に対する感覚が鈍い人のように思います。

 

「政治家の命は言葉だ」

という台詞がもしほんとうなら、失言をしないための失言で窮地に立たされるような人に、政治家はやってほしくない、とアタクシ、個人的に考える次第であります。

ですから、アタクシは、政治家を目指さなかったわけでございます。

                                   デンデン