本日の《そこまで言って委員会NP》は、映画を通して社会問題を俎上にあげるという企画で,映画解説は,かの淀川長治先生をトレードマークである、動く眉と眼鏡の小道具を用いた須田慎一郎さんでした。
その須田さんの解説の後で、論点が提示されて専門家を招いて、いつものように激論が交わされていましたが,もっとも面白かったのは、『不都合な真実2 放置された地球』を題材にしたコーナーで、レギュラーの竹田恒泰さんと気象予報士の蓬莱大介さんとの、思いもよらないバトルでした。
蓬莱さんの、テレビで見る気象予報をはるかに越えた地球環境についての見識の深さもさることながら、圧巻は、激した竹田さんを矛先をするりとかわすように、
「どちらが感情的になっているか」
と周囲に問いかけた蓬莱さんの応対に、一同爆笑したところで、彼がただの気象予報士ではないというだけではなく、辛坊治郎議長をして、
「以外に熱い男」
と言わしめたことから、その人柄の一端が見えたように思いました。
〈熱い男〉
というのは、普段から熱血を看板にしているのではなく,ここぞというところでそれを見せてくれる、かっこいい男だということを教えられてように思いました。
これを例によって例の友人に語り、
「アタクシも、今までのようにいつも熱く語るのではなく,ここぞと言う時に語るようにするよ」
と申しましたところ、
「キミの場合,問題は、どうすれば熱く語れるかという語り方にあるのではなく,薄っぺらな内容ではどうやっても熱く語れるはずはない、という点にあるよね」