何がすごいと言って、今回の衆議院選挙で、解体した民進党から希望の党に移籍できなかった候補者のために民進党の党首選挙で敗れた枝野氏の急造した立憲民主党が、野党第一党になったことです。
常識的に考見方をするなら、選挙前にばたばたと旗だけ立てたような集団が支持を得られるなんてことは考えられませんが、アタクシの、まったく個人的な見解ですが、これは、メジャーリーグから広島カープに帰ってきた黒田投手の、“男気現象”が起こった結果ではないかと思います。
沈没寸前の民進党という船が希望の党という新たな船に、踏み絵によって全員が救助されなかったということについて、日本人の多くが鎖国時代の幕府の圧政を想起し、それに抗うように登場した立憲民主党、まさに“男気”を発揮した枝野氏に多くの有権者がエールを送ったために、急造野党が大躍進したのではないかと思います。
図らずも、救世主のように見えた希望の党が、実はそうではなかったために生じた混乱を、損得抜きで立ち上がったかに見える枝野氏の行動は、かつての時代劇を彷彿させる情景ではなかったかと思います。
経済至上主義で動いているやに見える日本、打算に走る人間ばかりが闊歩するように思える日本において、だからこそ広島の黒田投手や立憲民主党のような存在が求められているようにも感じました。
また、
〈男気を見せることによって支持が得られる〉
ということを改めて認識いたしましたので、なんぞありましたときには、ぜひ、使ってみたいと思います。
こんな話を例によって例の友人に話しましたところ、
「キミの場合、男気を見せなくても、たくさんの女性の支持を得るために努力しているやないか。打算にまみれて……」
