三つの要素を七五に収める言語手法

ワールドカップ・ジャンプ女子で歴代最多の54勝を逃した高梨沙羅選手が口にされた、

「焦らず、慌てず、諦めず」

は、三つの要素を七五の中に収めた日本の言語特製を生かした好例です。

 

昔、

「焦るな、止めるな、俯くな」

てな言葉をどこかで見かけて、自分を勇気づけたことを思い出しました。

 

先日の《サワコの朝》のゲストの、マラソンのオリンピック金メダリスト、高橋尚子さんは、走っているときのポイントとして、

「目線、腕振り、腰の位置」

と、七五の中に収めた言葉を紹介していらっしゃいました。

 

三つの要素(ポイント)を五七の中に収める手法は、自分自身への教えとしても、他者への指導にも、もちろんキャッチフレーズとしても有効であり、また、随所で使われているかと思います。

なんぞの折に、こういうことを考えるだけで楽しくなるのではないかと思います。

 

たとえば……

「あほぼけかすにろくでなし」

四つも入れてしまいました……

 

「ロデム、ロプロス、ポセイドン」

おっと、これはバビル2世の三つのしもべ……

「1号、2号、V3」

おっと、これは仮面ライダー…… 

でもせっかくですから、ついでに、

「X、アマゾン、ストロンガー」

「ブラック、ゼクロス、バロム1」

(一つ、ちゃうぞ!)