たたき売りとヤクザ映画のたとえ

朝日新聞DIGITALに、JASRAC(音楽著作権協会)のいではく会長が、

「たたき売りは、ガマの油やバナナが仕入れ商品で、口上を延べるのは技術。教えることは技術、仕入れは音楽と歌と考えれば……」

と、たとえて、著作権の徴収に応じない音楽教室事業者を避難したと報じられていました。

 

今日の産経新聞朝刊は話の肖像画に、『朝鮮大学校』を出版した、映画監督ヤン・ヨンヒさんが、著書を読んで怒り出すOBがいることに、

「朝大の学生は皆皆、こうだ、と言っているわけはなくて、あくまで私の話をしているだけなんですが、北野武監督のヤクザ映画を見て、『俺の組と違う』と怒り出す人はいないでしょ」

 

真剣な話であればあるほど、まったく違う世界の話をたとえとして持ち出して,ちょっと笑いにするような技術が使える人というのは、やはりその世界で一流になる人ではないかと思います。

 

見事なたとえを目にはしますが、それでいて、

「受けようと思っていつまでもくだらない話を客を引っ張るんは、抜け七ない木刀を引っ張るようなものだ……」

てなもんしか出てこないのは、なぜでしょう……