魔女の雑草から……

トウモロコシなどの穀物に寄生して栄養分や水分を吸収して枯らしてしまう、〈魔女の雑草〉とも呼ばれる『ストライガ』という、アフリカの寄生植物を、穀物を植える前の土壌にまいて枯らす薬剤を開発したと、名古屋大学の研究グループが発表したとYOMIURI ON LINEに掲載されていました。

 

 

どうして『ストライガ』が〈悪魔〉ではなく〈魔女〉なのか、少し疑問に思ってちょいとネットを調べましたら、かつてジャガイモは〈悪魔の植物〉と呼ばれていたそうですから、〈魔女〉の名が冠せられたのかとも思います。

 

他に、『悪魔の植物人間』なる創作も存在するようですが、病気の奥様のために一日一話創作された眉村卓先生の『僕と妻の1778話 メモリアルセレクション52』(集英社文庫)には、『走る植動物』という一編が収められています。

植物だけど生長すると自ら移動することができるようになるけれど、人間がちゃんと育てないと人間に害を及ぼすという植物です。

これにも、『悪魔』『魔女』の名を冠するべきかとも思われますが、そんな人間の側の勝手で不名誉な称号を与えるのは間違っている、という穿った見方もできるようにも思いました。

 

でも、アタクシたちは、どうして『悪魔』や『魔女』に魅かれるのでしょうか……