平成最後の一日に、『河鍋暁斎展』を観にいきました。
二度目ですが、昨日から展示を入れ替えた後期が始まりましたので、ちょいと足を運びましたら、女の生首をくわえて幽霊の図がありました。
今回の展覧会の目玉には、骸骨どもが美しい女の袖を引く、ユーモラスな絵が選ばれてポスターなんぞに使われております。
猫や狸が輪になって踊る図も有名ですが、女の生首をくわえた幽霊図が、アタクシ、個人的には一番ではないかと思います。
足のないのが幽霊ですが、両手を使わずに女の生首をくわえているのは、両手もないせいか、と疑問に思いながらよく観ますと、両の手は脇に垂れ下がっているようでしたから、だったら、この幽霊と女とはどんな関係なのか、あるいは、この幽霊には、その女の生首をくわえずにはいられないほどの、どんな事情があるのだろうか、などと考えると、ぞくぞくするほど楽しくなります。
そんな思いを抱えたまま、令和を迎えてしまいました……