中学生とは思えない藤井四段の言語力

藤井四段が使う言語は、近頃の中高年に発するものとは違います。

連勝を重ねて心境を問われるたびに、

「僥倖」

「望外」

そして新記録を樹立した今回の喜びは、

「特別な感慨」

でした。

 

昨今の中学生なら、

「うれしかったです」

「よかったです」

ちょいとマシな中学生でも、

「よかったと思います」

「うれしいと思いました」

が、関の山かと思いますが、藤井四段は、語彙力の不足する大人をも凌駕する言語の持ち主です。

 

「最近の若い者の言葉使いはなってない!」

とは、おそらく太古の昔から言われているようにも思いますが、そんなことを指摘するばかりで、それについて、現状の教育制度が効果をあげているとは言えません。

 

そうした訓練を施してくれるのは、芸能界ぐらいしか残っていないように、アタクシ、個人的には思っていましたが、藤井四段の発する言語は、将棋界でごく自然に使われている言葉のようです。

 

わざわざ教育するよりも、正統派の言語表現を受け継いでいる世界に入れさせる方が、子供の言語教育にはいいように思います。

 

え?

(オマエも将棋界で言語能力を磨け!)

 

そう言われましても、アタクシ、将棋はかっらきし弱い人間でございますから、言語能力を磨く以前に、将棋界の仲間に入れてもらえないかと……

藤井四段29連勝! おめでとうございます!

デビュー戦29連勝!

藤井四段が、ついに新記録を達成しました。

おめでとうございます。

 

中学生でもプロになれるのが将棋の世界ですが、日本将棋連盟が主催する奨励会で、23歳までに初段、26歳までに四段にならなければ、退会を余儀なくされ、プロにはなれないそうです。

将棋は、関係する団体がプロとアマの基準を明確に示す、数少ない職種かと思います。

 

NHKの『ひよっこ』では、主人公が隣室に住む漫画家志望の二人の作品を読んで、面白くないのに面白いと言って、あきらめかけていた彼らを奮起させる場面がありました。

 

あきらめるか否か迷っている人に、諦めろと引導を渡す人と、あきらめるなと励ます人と、どちらが親切なのか、という議論は、世の中、珍しくないかもしれません。

 

アタクシは、どちらかと申しますと、

「諦めないでね〜」

と、無責任に言ってしまう方ですが、

「ちょっと考え直した方がいいんじゃないかな……」

なんてことがなかなか言えないのは、諦めないでと告げた後で、

「あきらめさせるようなことを言って、ほんとうによかったのか……」

と、ちょっぴり悩んでしまうからです。

 

だからかもしれません。

アタクシを選んでそれを問う方がいらっしゃるのは……

 

さいわい、

「オマエのせいであきらめきれないまま、こんなことになってしもたやないかい!」

なんてことを言われたことは、まだありませんが、

「アアタのおかげです。あきらめないでよかった」

とおっしゃってくださる方もまだいらっしゃいません。

 

本人の将来のために、将棋連盟のように引導を渡せることが一番いいようにも思いますが、その将棋連盟でも、年齢に関係なくプロに転向できる制度を設けています。

それでプロ棋士になる方が話題になるおともありますから、最後の最後は、やはり本人次第というところでしょう。

 

え?

(ほんで、オマエはいつあきらめるんや?)

 

すいません。

引導を渡されるのも、いやなもんでして……

ほろ酔い寄席〜笑福亭仁嬌師匠から学んだこと〜

昨日のほろ酔い寄席のゲスト、笑福亭仁嬌師匠は、あの池上彰さんと同じ話法をお使いになります。

 

高座が終ってから、恒例の宴席となって、南左衛門さんと仁嬌師、ともにご来場くださったお客様と歓談されます。

お客様も、プロの講談師、落語家と直接話ができますから、皆さん、いろんなことを質問したりおっしゃるりなさいますが、中には、

「それ、間違うてまっせ」

「ちょっと堪忍してもらえまへんか」

てな話にも及ぶことがございます。

昨日、仁嬌師匠の隣でお話を伺っておりましたら、そんな話題に、

「さあ、そこでんねや」

と、師匠は返しておられました。

 

これは、池上彰さんの、

「そうなんですよ」

「いいところに気がつきましたね」

「実はそこが重要なところで……」

といった返し技と同じ手法です。

でも、仁嬌師匠はそんなことなど意識せずに使っておられたようです。

 

アタクシなんぞは、その手の本をさんざん読み倒してやっと手にした技術であります。それを、仁嬌師匠は落語家として知らない間に身に付けられたのか、それともそこがまさしく人徳のなせる業なのか、感服した次第であります。

久しぶりではありましたが、やはり行ってよかったと……

 

え?

(よかったのは、仁嬌師匠ではなく、観光事業に携わる女性やなかったんか?)

って、アアタ、ははははは……

所変わって第202回『ほろ酔い寄席』レポート

昨日、久しぶりに『ほろ酔い寄席』に参りました。

今回、202回目から、ホテルフジタ奈良で開催されることになり、ちょっとリッチな感じで、

 

え?

(エッチな感じか!)

 

いや、そこでそんなボケを入れられても困りますが、とにかく著名人のディナーショーのような雰囲気で……

 

え?

(誰ぞのディナーショーに行ったことがあるんかい)

 

いや、行ったことはおまへんけど……

とにかく、ええ雰囲気で講談二席、落語一席を拝聴いたしました。

 

特に、旭堂南左衛門さんの『長短槍試合』は、人心の掴み方を心得た戦略の話で、そのまま現代のビジネス社会にも通用する内容でございまして、よろしゅうございました。

 

また、所は変わりましても、長く続いております、この『ほろ酔い寄席』は、異業種交流会の一面もありまして、今回、初めて御覧になった方の中にも、奈良の観光事業に携わっておられる方もお出でになっておられました。

アタクシも、7月23日に古々粋亭で開催いたします『三題噺&大喜利の会in奈良』のチラシを、名刺代わりにお渡しいたしました。

 

え?

(その人、美人やったやろ)

 

なんでわかりましたんや……

〈勝ち組負け組〉〈ウィンウィン〉と家康の遺訓

世の中、

〈勝ち組〉〈負け組〉

てな言葉が、いまだに幅を利かせています。

 

〈ウィンウィンの関係〉

なんて言葉も出回っております。

 

ということは、日本に昔からある考え方を忘れて、こんな言葉に踊らされている人が少なくないということになるのではないかと思います。

 

「オレは勝ち組だ!」

「ボクは負け組だ〜」

勝ち組になっていなければ、

「ワレワレはウィンウィンの関係を目指す……」

てなまやかしに走るのではないかと思います。

 

とにかく勝つ、ということにこだわるという風潮が、自分自身を苦しめる要因になっているように感じているのは、アタクシだけでしょうか……

 

『勝つことばかり知りて負くること知らざれば、害その身に至る』

という言葉は、徳川家康の遺訓だそうです。

 

他に、

『負けて勝つ』

『損して得取れ』

など、日本には単純に勝つことだけにこだわらない言葉があります。

 

あるいは、

急がば回れ

のように、日本人の根底には、直線的に勝敗を決する欧米式の勝利の方程式とは異なる思想文化があるのではないかと思います。

 

そうした日本古来の思想を大切に生きていきたいと、最近、改めて思います。

 

てなことを例によって例の友人に語りましたとところ、

「キミ、最近、屈辱感にまみれているやろ」

とツッコミを入れられましたが、さすがに図星だとは答えられずに黙っておりましたら、

「キミの場合、なにも今に始まったことやないやろ。今まで通り、ずっと勝ちを譲る生き方でええやないか」

と、妙な慰め方をされました……

サワコの朝から〜江波杏子さんの教え〜

今日のサワコの朝MBSテレビ)のゲストは、女優の江波杏子さんでした。

今はお年を召された女優さんの多くがそうであるように、江波杏子さんも、知的で品のあるお話、動きを見せてくださいます。

デビュー前に、所属の映画会社から言葉遣いはもちろん、食事の作法や車の乗り降りにいたるまで、教えられたそうです。

加えて、三島由紀夫先生や丹波哲郎氏など、先輩諸氏からいろんことを吸収されたようです。

 

若いころに何を教わり、どんな人とどう関わって来たかということが、人生の財産になるということを、教わったように思います。

でも、それを教わるのが、ちょっと遅かったかもしれません。

この年齢になりますと、ほんとうは若い人の糧になるようなことを伝えなければならない立場にあるはずなんでしょうが、でも、謙虚な江波杏子さんは、自分が若い人に何か教えようなんてことは一切お考えになっていらっしゃらないようでしたから、アタシ自身も江波杏子さんに倣って、このままでいいかと考えた次第であります。

 

これを、例によって例の友人に語りましたところ、

「伝えるべき何かをお持ちの江波さんは何も語らなくてもそのお姿がそのまま教えとなるけれど、キミの場合、若い人の糧になるようなものなど、もともとどこからも入ってこなかったということが、その姿からよくわかるよね」

〝豊田真由子衆院議員の言葉〟からよい子へのお願い

豊田真由子衆議院議員の暴言問題で、プロ野球ヤクルトスワローズのマスコット、つば九郎が、早速、フリップに、

「このはげ〜」

と書いて使ったそうです。

 

おそらく、お笑い芸人もこれを見逃しません。

特に日頃からハゲネタをウリにしている芸人さん方は、ことさらに力を入れて舞台を務めるでしょうから、しばらくは職場でも、上司に向かって、

「このはげ〜」

てな暴言が、流行語として流行るのではないかと思います。

 

まだ六月だというのに、

都民ファースト

「忖度」

など、流行語大賞の本命が次々と誕生しておりますが、

「このはげ〜」

も、その一角を占めるようになるのでしょうか……

 

もしそうなったら、授賞式で豊田真由子衆院議員は受賞コメントを述べることになるかと思います。

そんなことを想像するだけでわくわくして眠れなくなって、こんな時間に今日のブログを書いているアタクシは、やっぱりどこか歪んでいるのかもしれません……

 

ただ、たとえ流行語大賞の一つに数えられることはあっても、蔑む言葉に違いありませんから、良い子のみんなは決して使わないでくださいね。

 

え?

(歪んだ奴が書いているブログを、よい子が読んでいるはずはない……)

でということは、今、読んでいらっしゃる方は……