斉藤由貴さんと織田信長公

歌手の美川憲一さんが、三度目の不倫騒動でやり玉に上がっている斉藤由貴さんを、

〈人のモノを欲しがる女〉

と評したそうです。

 

昔、知り合いの女性が、別の女性を指して同じ台詞を口にしたことを思い出しましたが、男性にもそんな人は存在するのではないかと思います。

 

ただ、こうした習性のある方は、それが手に入れば、また別のモノを欲しがって、結局、死ぬまで人のモノを欲しがり続けるように思います。

 

戦国の梟雄と称された松永久秀殿の裏切りを、城やら茶器やらと交換に赦そうとした織田信長公が、実はそういう類いの御仁ではなかったかと、アタクシ、密かに思っております。

 

自分が持っていないものを、それを持つ者から奪うことでしか、自己の存在を認められないという人は、周囲からすれば困ったチャンではありますが、いちばん困っているのは、自覚のあるなしに関わらず、本人かもしれません。

 

周囲からの称賛、承認を求めてやまない人、たとえば、賞やら勲章やらをやたらと欲しがる人も、うっかりすると周囲の人間には迷惑な存在ではありますが、いくら賞を獲っても称賛されても、死ぬまで満足できないという点では、やっぱり本人がいちばん困っているようにも思います。

 

モノゴト、すべからくあきらめが肝心だと心得ておりますアタクシは、そういう意味では幸せかもしれませんが、チャンスがあれば、斉藤由貴さんに欲しがってもらえたらうれしいかな、なんてことも思っております。

 

こんな話を例によって例の友人にいたしましたところ、

「キミの場合、斉藤由貴さんに欲しがってもらえるような状態にはないでしょ……」