〈祝ゴルゴ50周年〉〜〝かっこいい〟を考える〜

今月24日に発売された『ビッグコミック』(小学館)12月10日号のサブタイトルは、〈祝ゴルゴ50周年〉です。

 

これだけ長く続いているのは、ゴルゴ13のかっこよさにあるのは当然ですが、そのゴルゴ13のかっこよさを追究していくと、〝かっこいい〟とはどういうことか、見えてくるのではないかと思います。

 

もちろん、卓抜した技量によってどんな依頼も完遂する点を第一に挙げることに異論の余地はありません。

ただ、それだけでゴルゴ13の〝かっこよさ〟を語り尽くすことはできません。

 

ゴルゴ13は、どんな状況に陥っても、自分のルールを貫き通す。

 

ここがゴルゴ13の〝かっこよさ〟の基盤になっているように思います。

 

そのルールによって、ゴルゴ13は奇を衒うことなく、自己を誇示することなく、また、他者を貶めることもしません。

また、協力者には、自分の価値観によって、相応の報酬を支払います。

けちくさいことをしない、というところです。

 

《奇を衒わない》

《自己を誇示しない》

《他者を貶めない》

 

逆に言うと、それらに頼らないと、かっこよく見てもらえない、と思っている人間、異帰ると、自分の存在に自信がない、という人間が、どれほどたくさんいるか、ということでもあるように思います。

 

そういう意味で、

「アナタの尊敬する人は誰ですか?」

という問いかけには、

「ゴルゴ13」

と答えたいと思っています。