外務省のホームページに連載中のゴルゴ13。
今回は、ちょっとしたアクションもあって、少しはゴルゴ13らしい展開になっていたかと思います。
狙撃以外の依頼をされても、
「あいにくだが、オレの出せる答はNOだ」
と応じる台詞にも、ゴルゴ13らしさがありました。
ただ、ホテルの部屋の中に入りこんだ暴漢から助けた女性に、海外ではホテルであっても軽々しくドアを開けるなと忠告したゴルゴ13が、その女性を食事に誘うシーンに、違和感を感じておりましたら、さっそく忠告を守って、
「知らない人と食事はしません」
ギャグ漫画の微妙な間によくあるように、表情を変えないゴルゴ13で劇画は終っていましたが、通常なら、ゴルゴ13が女性を誘うシーンなどなく、濡れ場に変わっているところですが、さすがに外務省のホームページに、そんな場面は描けなかったのでしょう……
でも、まさか、外務省のホームページで、これまでに一度もなかったゴルゴ13のオトシ噺を見せられるとは、思ってもいませんでした。
ただ、見方を変えれば、一度も立ち会いで変化などやったことのなかった相撲取りが初めて注文相撲を見せてファンに衝撃を与えるほどの、あるいは蔵の中で長年死蔵されていた陶磁器が実は何千万円もするお宝だったことが判明したときのような、まさにレアゴルゴ、お宝ゴルゴと言えるほど、価値のあるシーンではないかと思います。
でも、例の友人は、
「あいにくだが、こういう形で出てきたゴルゴ13に出せる答は、NGだ」
厳しい表情で申しておりました……