貴乃花親方の言葉・《力士は孤独たれ》《横綱は包容力》

昨夜の『独占緊急特報!!貴乃花105日沈黙破りすべてを語る』(ABCテレビ)を見てしまいました……

 

「やっぱり相撲協会の幹部連中って、面子と保身ばかりを気にいて隠蔽を図る事なかれ主義者ばっかじゃないの〜?」

 

という印象を持ってしまったのは、アタクシだけでございましょうか……

 

相撲協会理事長がテレビ局の質問に、昨夜の放送時点で回答をされていないということでしたが、さてさて、どんな回答があるのか、あるいは黙殺されるのかという点に新たな興味をかきたてらっるところではありますが、そんなこととは別に貴乃花親方の言葉で印象に残りましたのが、

《力士は孤独たれ》

と、横綱とは何ぞやと問われたときの、

横綱は包容力》

の二つでした。

 

つまり、横綱に求められるのは、

《孤独》

《包容力》

という、一見すると矛盾するようにも見える言葉です。

 

でも、

〈孤独を知らぬ、もしくは孤独を恐れる者の包容力〉

〈孤独を知っている、あるいは孤独の中に在ってそれを是とする者の包容力〉

には雲泥の差があるのではないかとも思いました。

 

それはまた、

《孤独を知る者は誤解を恐れない者でもある》

という、貴乃花親方自身の姿でもあるかと思います。

 

目指したいのは、そのような横綱のごとき生き方ではありますが、ついつい面子と保身の事なかれ主義に傾いてしまうアタクシでございます……

                                   デンデン

維新の会・足立議員の〈不規則発言〉って何?

一昨日、拙ブログで触れました、維新の会の足立康史衆議院議員が、国会質問において〈不規則発言〉を繰り返したとして、足立氏を党の役職から外し、しばらくの間国会で質問させないことに決定したということを維新の会が昨日発表したそうです。

 

加計学園問題の本丸は石破・前地方創世相なのになぜ野党は追求しないのか、といった野党批判などが度重なったからだそうですが、こちらといたしましては、

「そこがまたおもろいとこやないあか〜」

てなもんですから、外野の人間としてはちょいと残念ではあります。

 

ところで、気なりましたのが、

〈不規則発言〉

でございまして、

「だったら国会では皆さんはいつも規則に従って規則的な〈規則発言〉をされているのか?」

 なんて疑問を持ちまして調べてみましたところ、〈不規則発言〉に定まった、あるいは統一した意味はないようで、裁判での使用事例なども鑑みますと、

『議事進行を妨げる野次、発言』

と解釈できる言葉のように思います。

 

ただ、国会においては野次を称する専門用語とされているようですから、質問している足立議員の発言は、〈不規則発言〉ではなく、〈不適切な発言〉ではないかと思いますが、いかがでしょうか……

 

え? 拙ブログでございますか?

それはもう、不規則にいろんな言葉や事案を取り上げておりますが、いずれも不適切に決まっております……

《二刀流》と《二足のわらじ》

エースで4番をプロ野球でも実現してみせた、日本ハムファイターズ大谷翔平選手は、アメリカメジャーリーグでも《二刀流》を見せてくれそうです。

 

この《二刀流》という言葉が、以前より耳目に触れる機会が増えたのは、まさに大谷翔平選手のおかげですが、フィギュアスケートで活躍が期待され、一方でテレビにも出演している本田望結さんを、

『女優との二刀流』

と表現したメデイアがありました。

 

日のある間は学校の教壇に立ち夕方から学習塾で教える先生であることを、《二刀流》ではなく《二足のわらじ》と、自ら称する方は少なくないように思います。

 

元々、《二刀流》というのは、宮本武蔵先生に代表されるように、日本の刀を左右の手に持って戦う流儀、戦術であり、《二足のわらじを履く》というのは、同時に二足のわらじが履けないように、同じ人が普段は両立する筈のできない仕事を持つことを表す言葉で、江戸時代にお上から取り締まられるべき博徒がお上の御用を務める十手を預かったことに由来するようです。

 

フィギュアスケートと女優と同時にこなすというのは、宮本武蔵先生や大谷翔平選手とは少し違うようにも感じますが、かと言って博徒が十手を預かるという類いのものでもないように思いますし、かつては学校が相手にしなかった塾との現代における補完関係を見れば、学校と塾で教える先生は《二刀流》の使い手と称してもいいような気もします。

 

要は、《二足のわらじ》より《二刀流》の方がかっこいいという点にあるように思います。

 

アタクシ、実は三つの仕事を掛け持ちしておりますから、《三足のわらじを履く》のではなく、さしずめ、〈ワンピース〉(作・尾田栄一郎さん 集英社 週刊少年ジャンプ)に登場するゾロのごとき、三刀流を名乗って……

 

ボカ! ドス! ゴン! 

新聞の国会ウォッチ〜目のつけどころが……でしょ〜

本日の国会における安倍総理の発言について、M新聞は、

自衛隊が合憲であることは明確な一貫した政府の主張だ〉

というところを報じ、Y新聞は、

〈裏取りをしない記事は記事と言えない〉

と、A新聞の報道に関する批判を載せ、NK新聞は、

〈答えても答えても嘘の記事に乗っかって延々と追及される〉

〈ヤジがあまりに多い〉

と、それぞれが勝手なところを記していましたが、面白かったの、このNK新聞が、維新の会の足立議員の、

希望の党の玉木一郎さん自身の労働生産性を高めてほしい〉

という、野党が野党を批判しているというクダリでございました……

 

その昔、

《目のつけどころがシャープでしょ》

てなコマーシャルがありましたが、政界でも一般社会でも経済的な動向に視点を絞って報道しているようでありながら、だからこそ多角的な視点が必要なんだと、自らの主張にとらわれる他紙の記事を揶揄するかのようで、ちょっと気持ちがよろしゅうございました。

 

拙ブログも、目のつけどころが……

(ショボイでしょ!)

ちょっと、アアタ、そりゃ、あんまりやおまへんか……

すっきり川柳の優秀作はヒット曲につながる……

すっきりとしたお通じサポートをする商品の『すっきり川柳』の入賞作品が発表されました。

商品名にちなんだ『快朝』や『すっきり』を織り込んだ作品が多い中、直接、そうした言葉を使わずに読み手のイメージを膨らませる、

〈友に会う 恋してるのと ひやかされ〉

が、よいとアタクシは思いました。

 

中森明菜さんの歌《セカンドラブ》(作詞・来生えつ子さん 作曲・来生たかをさん ワーナー・パイオニア)には、

〈舗道にのびたあなたの影を動かぬように止めたい〉

同じく《難破船》(作詞作曲・加藤登紀子さん ポリドール)には、

〈折れた翼広げたままあなたの上に落ちてゆきたい〉

クールファイブの《そして、神戸》(作詞・千家和也さん 作曲・浜圭介さん ビクター音楽産業)では、

〈目についた名もない花を踏みにじる〉

と、好きだの未練だの憎いだのといった言葉を使わずに、見事に心情を表現しています。

 

もし、現代のポップスよりこうした昔の歌がいいとしたら、それは、抽象的な言葉を使わずに、聴き手のイメージを膨らませる言葉を紡ぎ出している点であると言えるのではないでしょうか。

 

え?

(それだけわかっているなら、イメージが膨らむ表現でブログの記事も更新しろ!)

って、アアタ、それができれば苦労はしまへん……

《そこまで言って委員会NP》〜新潮VS文春〜須藤凛々花さんの『表現の自由とプライバシーの侵害』

本日の《そこまで言って委員会NP》は、

〈週刊週刊新潮VS週刊文春

という、待ってました企画で、辛坊さんの放送できない発言から始まり、レギュラーの中田さんの報道裁判で勝利した話やアイドル席に座った須藤凛々花さんの××を買っているところを写真に撮られて…… なんて話も飛び出しながら、ゲス不倫報道以降激化した両誌の不倫スクープ合戦に対する共通の苦言があり、それでありながら、新聞とは違う価値があり、テレビのワイドショーはおかげで成り立っているといった一面にも話が及び、週刊誌は必要か否か、はたまた週刊誌に未来はあるのか、てな究極の問いかけありで、いつも以上に面白うございました。

 

もっとも興味を魅かれましたのは、

表現の自由とプライバシーの侵害の境界線はどこにあるのでしょうか?」

という須藤凛々花さんの、素朴で基本的な質問でした。

両誌を代表して、週刊新潮の元副編集長だった門田さんと週刊文春の元編集長の花田さんがゲストとしてそれに応じていらっしゃいましたが、須藤さんのこの質問も含めて、お二人がいかに真摯に慎重に丁寧に雑誌を作ってこられたかということがわかりました。

 

取材する記者の良心はもちろん、そのときの編集長が、もっと言うなら母体である出版社の方針や在り方が、あるいはそれらに影響を与える現代社会が、両誌の質を左右しているように感じました。

 

放映中、頻繁に映される須藤さんに目を奪われて、アタクシにとってもっとも需要であるはずの、最後に円楽さんが述べたオチがどうだったか、聞きそびれてしまいました……

『ミニロケット打ち上げ』にこそ《お家芸》を使うべし!

本来、

お家芸

という言葉は、たとえば、

「日本の《お家芸》と言える柔道(体操)」

など、スポーツ界でよく使われる言葉ですが、これを政治家を揶揄するために使ってしまうと、なんだか安っぽくなってしまいます。

 

世界最小のミニロケットSS520の打ち上げに成功したというニュースが報じられました。

自動車を筆頭に、何でも小型化する発想と技術も、正真正銘、日本の《お家芸》と言えます。

これは、多くの日本人が苦もなく折ってみせる折り紙が欧米人には難しいというところに由来するもののようですが、手先が器用だから、たとえば滑らかで繊細な動きを見せるアニメーションも、日本の《お家芸》と言えるのではないかと思います。

 

小型ロケットは観測衛星として活用できるそうで、将来、他国とは違う視点で日本は宇宙ビジネスを展開していけるようです。

 

『世界最小ロケット打ち上げ』ニュースは、

お家芸

の正しい使用例に持ってこいのニュースになるかと思いますので、明日にでも誰ぞに言うてみよかいなと思っております。