2015-04-26から1日間の記事一覧

人間の心が消えてしまえば幸せになれるのか?

『山月記』では、詩人として名を成すことができず、虎に変じた主人公・李徴が、 「俺の中の人間の心がすっかり消えてしまえば、恐らく、そのほうが、俺はしあわせになれるだろう」 と告白します。 人間としての苦悩がなくなることによって、しあわせを手に入…

俺はどうして以前、人間だったのか

中島敦氏の『山月記』は、人間が虎に変じる小説です。 虎となった主人公・李徴は、自分がなぜ虎になったのか考えますが、あるとき、ふと、 「俺はどうして以前、人間だったのか』 と考えている自分に気がつきます。 これは、使えます。 「私はどうしてこの人…