『マジンガーZ』実写映画化推進して委員会?

Dr.ヘルが、古代ミケーネの夫婦を半分ずつ合わせたのが、永井豪さんの名作『マジンガーZ』に登場する、アシュラ男爵です。

彼が……、彼女が……、彼らが……登場したときには、驚きました。右半身と左半身が男女別々という発想なんて、初めてでしたから。

 

基本的に、怪人は、人間の身体をベースにそれぞれの特徴が具備されます。半魚人やショッカーの怪人がその例と言えます。

人魚は、上半身が若い女性で、下半身が魚と別れていますが、さすがに右半身が女性で左半身が魚というと、やはりグロテスクになります。

ギリシャ神話に登場するケンタウロスも、上半身が人間で下半身は動物です。

通常、異物を合体させる発想は、このように上半身と下半身を合わせる人魚、ケンタウロス型か、人間をベースに融合させる半魚人、ショッカー怪人型に分けられ、それによって怪人ではあっても、グロテスクなイメージをある程度避けることができたのではないかと思います。

 

このアシュラ男爵は、その発想に新しい型を示したのですから、世界的に表彰されてしかるべきかと個人的には思いますが、一部の熱狂的なファンはもちろん、どこからもそんな声は聞こえてきません。

 

ところで、『仮面ライダー』や『ゴルゴ13』『どろろ』『妖怪人間』などに見られるように、人気の漫画、劇画は、映画やドラマで実写化されています。

実写化されたアシュラ男爵が登場する映画『マジンガーZ』なんて、大ヒットするのではないかと密かに思っておりますが、いかがでしょうか?