既成の概念を覆す世の中の行く末

駅前の書店のレジカウンターにキットカット(抹茶味)を置いていましたので、文庫本を買うついでに、

「これ、売れるんですか?」

と尋ねましたら、

「ええ、私らも驚いています」

「やっぱり、外国人の観光客が買っていくんですか?」

「電車の中でちょっと食べるんでしょうね。日本の観光客も買っていかれます」

「へえ、そうなんですね。本屋さんでキットカットを売ろうなんて、やっぱりお店の中の誰かのアイデアなんですか?」

「いえ、本社からの指示で……」

この書店の本社には、本以外を扱う部署もあるそうです。

 

牛丼店のメニューにカレーが並ぶのは珍しくなくなりましたが、とうとう回転寿司がカレーを販売するようになりました。

そのうち、カレーの専門店が牛丼や寿司を販売するようになるのではないかと楽しみにしております。

 

ドラッグストアも、薬以外の商品も並べている薬屋、というより、生鮮食品を扱わないスーパー、と定義したほうがいいようです。

 

先日、吹田高校での添削セミナーを仲介してくれた業者の営業担当の方も、既成の概念に捕われない、新しい企画を求めていらっしゃいました。

 

現代社会で求められているのは、既成の概念を覆す発想のようです。

でも、既成の概念を覆すことばかり考えているとどんなことになってしまうのか、ということは、アタシが身をもってよく承知しております。

「あんさん、普通のお方やおまへんな……」

てなことを言われ続けて40年。

 

普通のお方に、もう戻れなくなってしまいました……