ある企業で、ハラスメントに関する意識を向上させる研修が行われたそうです。
研修が終わって、エレベーターに先に乗っていた中年男性管理職が、あとからやってきた女性が乗ったところで、
「ビッビー」
と言ったそうです。
「それはハラスメントですよ」
「ハラスメントだなんてとんでもない。これは場を和ませる冗談だよ冗談。冗談ぐらいわかれよ、まったく物わかりの悪い奴らだな。ハハハハハ……」
ハラスメントに関する意識を向上させる研修をいくら実施しても、無駄に終わることが多いのは、他人事だと思っている輩が多いからだと思います。
その意識を改革する新たな方法が、こうした研修に求められているのかもしれません。
事故が起きるから、自転車や自動車を運転しているときや歩きながらスマートフォンを見るのは止めましょうと、あれだけ告知しているのに、それができないのは、やはり他人事だからでしょうか。
飲酒運転が根絶できないのも、今まで事故なんか起こしたことがないから、自分は大丈夫だ、と思っているからでしょう。
今年、阪神タイガースの金本監督が掲げたのは、《超変革》ですが、これは、選手の意識の変革を求めるものです。
これがうまくいったら、世の中の《ジブンだけは大丈ブ〜変革》も金本監督にお願いできるのではないかと思います。
そんなことを例の友人に話しましたところ、
「キミの場合、まず、自身の《ジブンだけは大丈ブ〜意識変革》が必要なんだけどね」