昭和と平成の違いは、仮面ライダーに表れていたと思います。
昭和の仮面ライダーでは、仮面ライダーをやっていたからと言って、その後、活躍したのは、現在も初代仮面ライダーとして活躍している藤岡弘さんと、V3とともに秘密戦隊ゴレンジャーで青レンジャーを演じた宮内洋さんぐらいで、所詮は子ども番組のヒーロー…… てなイメージしかないようでした。
ところが平成の仮面ライダーには、NHKの朝ドラほどではありませんが、仮面ライダークウガのオダギリジョーさんをはじめ、ビッグスターへの道が開いてくるようになりました。
とはいえ、昔のように1シリーズに仮面ライダーが一人、というのではなく、主役の他に何人も登場するようになって、たとえば要潤さんや波岡一喜さんのように、メジャーな番組で活躍している俳優さんもいらっしゃいます。
今回、女性問題から芸能界引退まで表明することになった、純烈のメンバー友井雄亮氏も、かつて仮面ライダーアギトに、仮面ライダーギルスで登場していました。
仮面ライダーアマゾンよりも野手溢れるギルスでしたが、その後、泣かず飛ばずで、純列のメンバーとして、再び脚光を浴びるようになっていました。
かつてウルトラマンを演じていた黒部進むさんも帰ってきたウルトラマンを演じていた団次郎さんも、時を経て悪役をされています。
それにしても、どうしてギルスは現実の悪役になっちまったのでしょうか……
V3の宮内洋さんは、常にヒーローであることを意識されていたそうですが、平成のライダーには、残念ながら、そんな気概はないのかもしれません。
昭和は遠くなりにけり……