年度末。
転勤にまつわる〈転勤離職〉に関する記事が、NHKNEWSWEBにありました。
それによりますと、転勤に伴う引っ越しで家族と離れて暮らすことになり、子育てや介護ができないとして仕事を辞める〈転勤離職〉が相次いでいるとのこと。
厚生労働省は、転勤制度を見直す際の考え方やポイントを示したガイドラインを出しているそうです。
アタクシはそれを読んでおりませんが、そのガイドラインというのは、建前を示すばかりで実情を把握していないように思います。
企業を題材にした小説や漫画なんかで転勤になるのは、経営者や上層部の都合による左遷、懲罰的人事、あるいはえこひいき的な昇進なんてところで、アタクシも、以前勤めておりました職場でそういうのんを目の当たりにしたことがございます……
全部が全部そうだとは言いませんし、転勤で退職されたら企業も困る、ということも確かにあるかとは思いますが、そうでない転勤があるなら、転勤を命じる側の企業を対象にしたガイドラインではなく、そうした不利益を被る社員とその家族に向けたガイドラインこそ必要なのではないかと思います。
ちょうど、ビッグコミック(小学館)に連載されているゴルゴ13(さいとう・たかを先生作 )を使って外務省が海外に出る際の安全対策マニュアルを作成したように、〈転勤離職〉についても、たとえば、モーニング(講談社)に連載されている弘兼憲史先生の、今は会長の島耕作にご登場を願って、転勤離職マニュアルをこしらえるのが、より実践的ではないかと思いますが、どんなもんでっしゃろ……
ちなみに、かく申しますアタクシも、転勤族の小倅でございました……