「俗情に阿らない」作家と出版社の関係

小学館の週刊誌『週刊ポスト9月13日号』は、

「韓国なんて要らない」

という見出しで韓国に関する特集を掲載し、この特集の新聞広告の画像などがネットで出回ると、小学館と関係のある作家から抗議の声が上がったと報じられています。

小学館から本を出している内田樹氏は、

「いいんです。俗情に阿らないと財政的に立ち行かない出版社とは縁が切れても」

とコメントし、小学館とは今後仕事をしないと宣言したそうです。

 

芸能人は、政治や思想に関する自分の主張をしません。

テレビやラジオのスポンサーに嫌われないためだそうです。

 

以前は、作家と出版社の相互の信頼は、一般読者が思う以上に強かったのかもしれませんが、まさに俗情に阿らないと出版社は立ち行かなくなる時代になったのだと思います。

 

アタクシのような人間が非正規で生きてゆかれますのも、仕事をくださるところと信頼関係が結ばれているからで、少しでもその信頼を裏切るようなことをやってしまいますと、たちまち仕事を失うことになります。

 

ああ、一度でいいから、

〈俗情に阿らないと立ち行かないところと縁が切れてもいいんです〉

なんて言ってみたい……