容疑者の身柄を中国本土に引き渡せるようにする条例の改正案をめぐって、三ヶ月近く大規模な抗議活動が続く香港の行政長官が非公開の会合で、
「もし選択肢があるなら、真っ先にすることは辞めることである。辞めて謝罪したい」
という発言が公開されたと報じられています。
行政長官の辞任を求める抗議に対して、長官は、辞任しないと述べたばかりかと思いますが、この非公開の発言の公開は、長官の意図したものなのでしょうか……
選択肢に辞任がないとすれば、あるのは更迭だけかと思います。
ただ、中国で更迭されたらどうなるかを考えれば、たとえ非公開の場であっても迂闊なことは言えないはずですから、この発言は、更迭を意図する者が仕組んだことかもしれません……
矢面に立たされてうまくことを運ぶことができなければいつでも首をすげ替えられて、その身は無事ではいられない……
香港政府のトップである行政長官の身が、今後無事であることを祈るばかりです。