ロシアのサンクトペテルブルクで、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトに関する書籍を多数執筆している、六十代の著名な歴史学者が、教え子で二十代の元女子大生を殺害した容疑で逮捕されたそうです。
阿刀田高先生の『ナポレオン狂』を思い出しました。
酔って川に落ちた学者のバックパックからその女性の腕が見つかって逮捕に至ったという展開は、奇怪と言えるかもしれませんが、世界中のナポレオンを研究する人、その人生、人物に惹かれる人、少なからず狂気を孕んでいる、いえ、取り憑かれている、ということなのかもしれません。
実際は、教え子だった元女子大生は、歴史学者との共著もあったということですから、かなり親しい間柄だったと思われますから、六十代の学者と二十代の教え子との痴情のもつれかとも推察できますが、そこにはナポレオンの何かが作用していた、なんて考えると……
え?
(めでたい御列の日に何を書くんや!)
すみませ……
ぼか! どす! ごん! べりべり!