新春・日本の手品演芸談話

年末年始の休暇に演芸場に出かけたという職場の男性が、若手の手品に不足があったようなお話をされましたので、

「演芸場で行われる日本の手品は、ゼンジー北京さんを代表とする、お笑いを主とする演芸で、これは、昔の手妻、たとえば水芸の流れなんかを汲んでいると思われます。一方で、いわゆるイリュージョンと呼ばれるマジックは、欧米から入ってきて笑いを求めないものかと思います。もちろん、手品の技も大事ですが、演芸場で行われる手品はイリュージョンとは違いますから、特に若手の手品師に、そうしたマジックを求めるのはいかがなものかと思います」

なんてことを、したり顔で言ってしまいました……

 

職場の男性は、納得されたようで、その後も話が弾みました。

 

新年早々、ウソかマコトか判然としない学説もどきを開陳してしまいましたからには、今年はこの路線で……

 

てなことを例によって例の友人に語りましたところ、

「いつもやってることでしょ」

 

本年もこんな調子で、よろしくお願いいたします。

                                   デンデン

ゴーン被告をどうするどうするレバノンレバノン!

もしかしたら、日産の元会長のカルロス・ゴーン被告を、レバノンも持て余すことになるかもしれません。

 

NHKNEWSWEBによりますと、海外渡航を禁じられているのも関わらず、日本を脱出してレバノンに入国したゴーン被告を擁護する声がある一方で、非難する声もあるそうで、場合によってはこれが政権を揺るがす火種になりかねないようです。

 

日本時間の明後日、8日にゴーン被告はは現地で会見を行うそうで、そおらく、世界中から注目が集まるだろうと思います。

その内容によっては、世界中がゴーン被告にブーイングを送ることになるかもしれませんし、そうなったら、レバノンは国内で非難する勢力を黙らせるわけにもいかなくなるかもしれません。

さあ、そうなったら、ゴーン被告は日本に帰されるかもしれません。

そうなったら、待っているのは留置所です。

 

不謹慎ではありますが、今後、どんな展開になるのか、ちょっと楽しみが増えたような……

 

ごん! ぼか! どす!

ワンピースの放送禁止用語

今年初めての週刊少年ジャンプ集英社)が発売されています。

それに連載されている、尾田栄一郎先生の『ワンピース』の、

〈身なし子〉という単語が出てきています。

 

ワンポイースは、アニメーション化されていますから、このシーンもいずれ放送されるかと思います。

自主規制の放送禁止用語に入っていると思われるこの言葉を、アニメ化してテレビで放送する際、ここをどうするのか、ちょっと楽しみにしています。

たぶん、漫画として掲載するときにも、編集者と話し合ったのではないかと思いますが、作者の意向が尊重されたのだろうと想像しながら、それでも集英社も思い切ったことをしたと感動しています。

 

これで、もしテレビアニメとしてこの言葉が放送されたとしたら、これまで再放送を見ることができなかった『タイガーマスク』や『みなしごハッチ』も、視聴できるようになるかもしれません。

いえ、続編なんかもできるかもしれません。

特に梶原一騎先生の名作『タイガーマスク』は、ランドセルの寄附で注目を浴びただけに、その本編を見たいと思っている方も少なくないと思います……

 

なんて、安易に望むのは、やはり間違っているのでしょうか……

ゴーンのケース

カルロス・ゴーン被告の海外脱出について、大きなケースに入って関空からイスタンブールまで飛んだのではないかと、NHKが報じています。

 

プライベートジェットの場合、X線検査をしないこともあるとのことですが、そこも事前に鼻薬を利かせていたのかもしれません。

 

それにしても、関空からイスタンブールまで、十数時間かかるはずですから、その間、ずっとケースの中に身を潜めていたのでしょうか……

 

プライベートジェットがいかなるものか、具体的に存じ上げませんので、もしかしたら、機内ではケースから出てくつろげたのかもしれせんが、たとえば他の乗客の目があってそんなことができなかったとするなら、ゴーン被告は、ずっとケースの中で、食事も排泄も我慢していたのでしょうか……

ゴーン被告には、日本で罪に問われて拘束されるより、十数時間、ケースの中で辛抱する方が、ずっとましだったのかもしれません。

 

もしかしたら、来年あたり、『自由への脱出! ゴーンのケース』てな映画ができるかも……

 

なんて不謹慎なことを想像してしまうアタクシでございました……

日本語を守る人たちは誰?

先日、旧友と飲みましたおり、

「インタビューなんかで、ら抜きでしゃべっているのに、字幕(テロップ)でら抜きになっていいないのは、おかしいんやないか」

 と、その旧友が疑問を投げかけてきました。

 もう、ら抜き言葉は一般に定着しているから、そんな字幕はいらんやろ。なんでわざわざらを入れるんや」

 これに対して、同席していた旧友が、

「外国人に対する日本語教育では、らを抜かずに教えている」

と、一つの現状を示しました。

 

アタクシは、

「もし、そんなテロップが気に入らんのやったら、テレビ局にクレームの電話をしたらええやん。そうしたクレーム、視聴者様からのお叱りの言葉がいっぱい来たら、ら抜き言葉のまま、字幕が流れるやろ。けど、ら抜き言葉を修正しない字幕を流したら、きっとお叱りの電話が放送局に殺到するやろ」

と申しましたら、彼は納得しました。

 

ら抜き言葉については、一部の辞書にも容認する例が掲載されているようです。

 

視聴者のクレームによってテレビのテロップは変わるかもしれませんが、そうなると、日本語を守っていくのは、日本語教育を受けた外国人、なんてことになるかもしれません……

新春吉例米朝一門会

昨日、サンケイホールブリーゼで行われた『新春吉例米朝一門会』を観にいきました。

 

米團治師の御挨拶のあと、米朝一門による長唄演奏がありました。

三味線の他は、皆一門による長唄でしたが、ライブで長唄を拝聴しましたのは初めてでございました。

これだけでも、来た甲斐があったと思いましたが、のっけから主任まで六席、ほとんど知っているはずの噺でしたが、にもかかわらずよく笑いましたのは、やはり一流の腕、すっかり堪能いたしました。

 

南光師も米團治師もよろしゅうございましたが、主任の雀三郎師の『かぜうどん』は、雀三郎師であるはずなのに、お亡くなりになった桂枝雀師を見ているようでした。

これまでも、雀三郎師の高座を拝見したことはありましたが、枝雀師を想起することはなく、枝雀師とはまた違ったユニークさを見せてくださいますのが雀三郎師だと思っておりましたから、ここでまさかに枝雀師を観ることになるとは思いもよりませんでした。

雀三郎師が、師匠から受け継いだとおりに演じられたのか、それとも枝雀師が乗り移ったのか、定かではありません。

 

落語ってええなぁ……

改めて、そないに思うた令和二年の正月二日でございました。

杉良太郎さんの、癖になりそうな言葉……

愉快に過ごす会話術を、俳優の杉良太郎さんが見せてくださっています。

 

BuzzeFeeDJAPANに、被災地支援や福祉活動を行っている杉良太郎が、「売名では?」と問われたときに、

「もちろん売名だよ」

 と答えて、

「私はこれだけのことをしてきました。あなた、私がやってきたことを全部やってから、もういっぺん同じ質問をしてくれますか?」

とつけ加えると相手は黙ってしまう、という記事が掲載されていました。

 

以前、PHPでも拝見したお話ですが、こうして何度も取り上げられるということは、悪意を持った、言うならば相手を不快にすることを目的とした質問を投げつけてくる輩は少なくなく、また同じことを繰り返している、ということでもあるかと思います。

 

そうした悪意を投げ返すには、会話術の基本である、否定しない、ところから始めるのがよいということかと思います。

 

何年か前にも、

「〜ですが、それが何か?」

と返す言葉が流行したかと思います。

 

人によって、状況によって、そんなに簡単に言えない、というかたもいらっしゃるかとも思いますが、一度使ってみると、これはこれで楽しくなってきます。

 

特に、

〈あなた、私がやってきたことを全部やってから、もういっぺん同じ質問をしてくれますか?〉

なんて言葉は、一度口にすると、癖になるかもしれません。

 

でも、無視するのがいちばんいいと杉さんはおっしゃっています。

それができない自分は、まだ人間ができていない、そうです。

 

もちろん、アタクシはまだ人間ができておりませんし、この台詞を誰かに言ってやりたい衝動にかられております。

 

こんなことを例によって例の友人に語りましたら、

「キミの場合、どれほど売名に力を入れても名前は売れないし、誰も問題にしてくれないもんなぁ……」