『意味不明』
という言葉を使う人が多くなったのではないかと、最近、感じています。
日常生活でこの言葉を耳にすると、
「もしかしてだけど〜、それって『意味不明』じゃなくって『理解不能』っていうんじゃないの〜」
と思いながら、なんだか不愉快に感じるのは何故だろうか、と考えていました。
「あの人、何を言ってるのかよくわからない。意味不明』
『意味不明』
という言葉を口にする人の多くは、そう言って、相手との会話を拒絶しているように見えます。
もちろん、ほんとうにその人のコミュニケーション能力の不足が原因の場合もありましょうが、この言葉を使うことによって、わからないのは、その言葉を発した相手であると、暗に非難しているのではないかと、私は思います。
つまり、自分が理解できないのは、相手に責任があるということです。
でも、
「あの人、難しい言葉を使うから何かよくわからない。理解不能だ」
『理解不能』
という言葉を使うと、理解ができないのは、聞き手の理解力に問題があるということになります。
そう考えると、理解するために相手に質問して理解に努めることができるのではないかと思います。
『意味不明』
というのは、実は相手とのコミュニケーションを拒否する言葉で、それは、自分の理解力の不足を隠蔽することではないかと思います。
さて、このブログの文章は、『意味不明』でしょうか、それとも『理解不能』でしょうか……
(え? やっぱり『意味不明』……)