デビュー戦29連勝!
藤井四段が、ついに新記録を達成しました。
おめでとうございます。
中学生でもプロになれるのが将棋の世界ですが、日本将棋連盟が主催する奨励会で、23歳までに初段、26歳までに四段にならなければ、退会を余儀なくされ、プロにはなれないそうです。
将棋は、関係する団体がプロとアマの基準を明確に示す、数少ない職種かと思います。
NHKの『ひよっこ』では、主人公が隣室に住む漫画家志望の二人の作品を読んで、面白くないのに面白いと言って、あきらめかけていた彼らを奮起させる場面がありました。
あきらめるか否か迷っている人に、諦めろと引導を渡す人と、あきらめるなと励ます人と、どちらが親切なのか、という議論は、世の中、珍しくないかもしれません。
アタクシは、どちらかと申しますと、
「諦めないでね〜」
と、無責任に言ってしまう方ですが、
「ちょっと考え直した方がいいんじゃないかな……」
なんてことがなかなか言えないのは、諦めないでと告げた後で、
「あきらめさせるようなことを言って、ほんとうによかったのか……」
と、ちょっぴり悩んでしまうからです。
だからかもしれません。
アタクシを選んでそれを問う方がいらっしゃるのは……
さいわい、
「オマエのせいであきらめきれないまま、こんなことになってしもたやないかい!」
なんてことを言われたことは、まだありませんが、
「アアタのおかげです。あきらめないでよかった」
とおっしゃってくださる方もまだいらっしゃいません。
本人の将来のために、将棋連盟のように引導を渡せることが一番いいようにも思いますが、その将棋連盟でも、年齢に関係なくプロに転向できる制度を設けています。
それでプロ棋士になる方が話題になるおともありますから、最後の最後は、やはり本人次第というところでしょう。
え?
(ほんで、オマエはいつあきらめるんや?)
すいません。
引導を渡されるのも、いやなもんでして……