昨日のほろ酔い寄席のゲスト、笑福亭仁嬌師匠は、あの池上彰さんと同じ話法をお使いになります。
高座が終ってから、恒例の宴席となって、南左衛門さんと仁嬌師、ともにご来場くださったお客様と歓談されます。
お客様も、プロの講談師、落語家と直接話ができますから、皆さん、いろんなことを質問したりおっしゃるりなさいますが、中には、
「それ、間違うてまっせ」
「ちょっと堪忍してもらえまへんか」
てな話にも及ぶことがございます。
昨日、仁嬌師匠の隣でお話を伺っておりましたら、そんな話題に、
「さあ、そこでんねや」
と、師匠は返しておられました。
これは、池上彰さんの、
「そうなんですよ」
「いいところに気がつきましたね」
「実はそこが重要なところで……」
といった返し技と同じ手法です。
でも、仁嬌師匠はそんなことなど意識せずに使っておられたようです。
アタクシなんぞは、その手の本をさんざん読み倒してやっと手にした技術であります。それを、仁嬌師匠は落語家として知らない間に身に付けられたのか、それともそこがまさしく人徳のなせる業なのか、感服した次第であります。
久しぶりではありましたが、やはり行ってよかったと……
え?
(よかったのは、仁嬌師匠ではなく、観光事業に携わる女性やなかったんか?)
って、アアタ、ははははは……