『黒革の手帳』と『七月大歌舞伎』と『白竜』〜お勉強させてもらいます〜

今夜の『黒革の手帳』(ABCテレビ)も、実に面白うございました。

 

ライバルの登場だとか、主人公がピンチをどう切り抜けるのか、あるいは台詞の一つ一つに至るまで、視聴者を釘付けにする仕掛けがてんこ盛りという、久しぶりに大人のドラマに巡り会ったように思います。

特に、奥田瑛二さん演じる悪徳美容医から巻き上げたお金の一部を、彼と病院のために三十年捧げて捨てられた高畑淳子さん演じる看護師の退職金としたのは、あの週刊漫画ゴラク日本文芸社)に連載中の『白竜』(原作・天王寺大さん 作画・渡辺みちおさん)を彷彿とさせるシーンでした。

 

本日、今週二度目の七月大歌舞伎を鑑賞して来ました。

昼の部の演目『夏祭浪花鑑』では、〈泥場〉なる演出を目にし、踊り『二人道成寺』でも、観客を楽しませる趣向を堪能いたしました。

 

両者に触れて、

「徹底的に、妥協なく、視聴者、観客を楽しませる」

ということを、今日は改めて学んだように思いました。

 

まさに、『黒革の手帳』の決め台詞のように述べられる、

「お勉強させてもらいます」

といったところです。

 

え?

(まだ盆休みでもないのに、平日の昼間から歌舞伎とはええ身分やないか!)

 

いいえ、休みがあって好きで遊んでいるわけではありません。

仕事がないというところが、実際のところでして……

 

まあ、仕事のない間に、お勉強……