容疑者の身柄を中国本土の引き渡せるようにする改正案の撤回を香港政府が表明したことについて、中国共産党で司法を担当する『中央法制委員会』は、SNSで、
「林鄭長官は、最大の誠意を見せた」
と評価したという報道がありました。
その上で、
「香港市民に暴力を止められるかに、香港の未来がかかっている」
と述べたそうです。
空港を押さえられて、中国との行き来もままならない状況で、中国政府も座視できないと判断したようにも見えますが、それにしても、
〈誠意〉
って、どういうこと? とツッコミを入れてしまいました……
〈誠意〉
ではなく、
〈譲歩〉
と表現するべきところかと思いますが……
要は、
「こちらが誠意を見せたんだから、そっちも誠意を見せろよ……」
というとかと思いますが、
〈譲歩〉
という交渉の言葉を使わないところに、狡猾さが感じられます。
林鄭長官は、撤回した上で香港市民との対話を呼びかけています。
ただ、林鄭長官の〝誠意〟が、どこまで伝わるのか、興味深いところです。