プロ野球パ・リーグで今季新人王に輝いた、ソフトバンクの高橋礼選手が、昨日、都内の小学校で『夢先生』として五年生にメッセージを送ったことが、毎日新聞に報じられています。
高橋選手は、高校で、
「性格は変わらないが人格は変えられる」
と恩師に言われたそうです。
よく、
〈人を変えることはできないが、自分を変えることはできる〉
てなことが、自己啓発書なんぞに記されていますが、
〈性格は変わらないが、人格は変えられる〉
というのは、けだし名言かと思います。
現代新国語辞典(三省堂)によりますと、〈人格〉とは、
『人間としての、精神的な高さや深さ』
とあります。
とするなら、
〈自分を変える〉
というのは、
『人間としての高さや深さを探究する』
てなことになるかと思います。
身体を鍛え技術を磨いた上で、一流となるスポーツ選手が精神性を求めることは、周知のことと思います。
現状を変えるために、自分を変える。
ただし、変えられるのは身体でも性格でもなく、人格と習慣の二つではないかと思います。
これを例によって例の友人に語りましたら、
「キミの場合、怠惰な習慣が体に染み付いているから、いまさら人格も変えようがないよね……」