新型コロナウイルスが発生した中国、湖北省武漢市のトップ、王忠林共産党委員会書記が、
「多くの支援を指導した党への恩義を感じる教育」
「感恩教育」
を市民に広めるように市の幹部に指示したと、朝日新聞デジタルが報じています。
これに対して、
「感謝は感じるものであって教育されるものではない」
など、SNSで非難が集まっているようですが、すぐに削除されているそうです。
「災害救助に自衛隊を派遣した国に感謝する教育を……」
なんてことを日本で被災地のトップが言おうものなら、大変な騒動になるかと思います。
「これこれをしてやったんだから、感謝しろよ」
なんてことを言う奴は、人に感謝することのない、それでいて恩着せがましいやな野郎と相場は決まっています。
でも、不寛容な人が増えたと言われる昨今を顧みますと、日本人から感謝の心が失われてしまいつつあるようにアタクシなんぞは感じておりますけれど、単なる思い過しでしょうか……
「そうや、感謝の気持が失われているから不寛容な時代になったんやない。不寛容な人間が増えたから感謝の心がなくなったんや」
どっちでもよろしおますけど、感恩教育って決して要らんもんではないようにも思いますが、どないなもんでっしゃろ……
強制されるのではなく、日頃の小さな感謝から、見えにくい大きな恩に自ら気づいてありがたいと手を合わせるような教育が足りんのではないかと……
「ボクは決して共産党の回し者ではないけれど……」
と前置きした上でこんな話を例によって例の友人に語りましたら、
「まず、君から始めなければならない教育だよね」