サッカー日本代表の監督を成績不振などを理由に解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏が、解任後始めて来日し、27日に記者会見を行うという報道がありました。
羽田空港では、通訳を務める男性とともに涙ながらに記者の問いかけに答えておられた様子が、ニュースでも映じられていました。
いわく、
〈私をごみ箱に捨てたようなものだ〉
〈いつも日本に来ることは喜びだったが今回は特別なものだ〉
〈何が起きているのか、まだ理解ができていない。真実を探しにきた〉
〈誇りを傷つけるようなこととは闘わないといけない。私は、まだ終わってはいない〉
〈日本に来る〉
というところを、
〈キミ(アナタ)と会う〉
と変えると……
なんて、ハリルホジッチ氏に対して失礼千万この上ないのではないかということを考えてしまいました……
自らの体験であるドイツ留学を題材にした『舞姫』の作者、森鴎外先生を追いかけて来日したドイツ人女性は、結局、ドイツに帰ったというエピソードなんかも思い出しながら、自分にどれだけ強い思い入れがあったとしても、意に反した状況、結果が覆ることがないだろうということは、世の中に多々ございます。
〈誇りを傷つけるようなこととは闘わないといけない〉
闘う決断には、もしかしたらもっと傷つくかもしれない、という覚悟も必要ではないかと改めて思いながら、覚悟のないまま生きておりますアタクシが、いつも決断しない理由を突きつけられたようにも感じました……