『相撲噺の会 千林場所』レポート

昨日、伝楽亭にて、『相撲噺の会 千林場所』が催されました。

 

相撲の噺ばかり、五席、緑生師の〈相撲甚句〉から始まって、小なん師の江戸落語阿武松(おうのまつ)〉、青凌師の講談〈稲川出世〉、かかし師の上方落語〈幸助餅〉、久都師の浪曲〈谷風情相撲〉と、実力者による、バラエティに富んだ演目に、堪能いたしました。

 

面白かったのは、落語講談浪曲と異なる演芸を聞きながら、たとえば〈阿武松〉、〈幸助餅〉、〈谷風情相撲〉は講談にもあり、それぞれのネタの一つひとつが、実は共通しているという点でございます。

以前から、落語と講談には虚通するネタがあるということは知っておりましたが、改めて認識した次第でございます。

 

打ち上げで、前は盗人の会をやったから次は何の会にしよう、と盛り上がって、来年、また違うテーマで開催されるようです。

 

一つのテーマを、異なる演芸が同じ高座で聞ける、なんてことは、伝楽亭だけではないかと思います。

 

この会に限らず、いろんなアマチュアが、プロの発想にはない企画をどんどん打ち上げられるのところも、伝楽亭のよさではないかと思います。